まず血糖値とは
デンプンなどの炭水化物は、生命を維持する栄養素として大切なものです。炭水化物は消化されてブドウ糖となり、全身の細胞に取り込まれ主なエネルギー源として利用されます。血液の中のブドウ糖を「血糖」と言い、血糖値とは血液の中のブドウ糖の量を表しています。
デンプンなどの炭水化物は、生命を維持する栄養素として大切なものです。炭水化物は消化されてブドウ糖となり、全身の細胞に取り込まれ主なエネルギー源として利用されます。血液の中のブドウ糖を「血糖」と言い、血糖値とは血液の中のブドウ糖の量を表しています。
糖尿病とは、慢性的に血糖値が高くなる病気です。本来、血糖は「インスリン」という膵臓から分泌されるホルモンの働きによって細胞に取り込まれ、エネルギーとして使われます。しかし、インスリンの分泌が少ない、あるいはうまく働かない状態になると、血糖が体内にとどまり、高血糖が続いてしまいます。
糖尿病により下記のような特徴ある症状を呈しますが自覚症状に乏しい場合も少なくありませんので、このよう方は早めにご受診ください。
次の症状の方は、もしかしたら糖尿病かもしれません。
自己免疫によって膵臓にある「β細胞」が壊れてしまい、インスリンが出なくなるタイプです。進行の速さによって、劇症1型糖尿病、急性1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病の3つのタイプに分類されます。インスリン治療が必要です。
緩徐型1型糖尿病は発症後インスリン分泌がゆっくり低下して行くことが多く、2型糖尿病と間違われることもあります。
日本人の糖尿病の約95%以上を占める最も一般的なタイプです。
原因ははっきりとはわかりませんが、遺伝的要因をもつ人が糖質の過剰摂取、肥満や運動不足、ストレスといった生活習慣の乱れを生じることによって発症すると考えられています。40歳以上の比較的高齢の方に多いことが特徴で、生活習慣病に分類される糖尿病はこの2型のことです。
治療は食事療法と、適切な有酸素運動といった生活習慣の改善を第一とします。初期のうちであれば、それだけで十分コントロールすることが可能です。しかし生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、血糖値を下げる薬などを処方してコントロールすることになります。2型の糖尿病も重症度やタイプによってインスリン自己注射が必要になることもあります。
血糖値正常化
慢性の高血糖=糖尿病
妊娠中に発見される糖尿病です。
肝臓の病気(肝硬変)や膵臓の病気(膵癌、膵炎)、内分泌の病気(クッシング症候群、先端巨大症、褐色細胞腫)、薬の副作用(ステロイドなど)が原因となるケースもあります。
稀ですが遺伝子異常による特殊な糖尿病もあります。
高度のインスリン作用不足によって起こる急性合併症と、高血糖が長期間持続することで生じる慢性合併症があります。糖尿病治療の目的は合併症の発症の予防と進展阻止です。
インスリンが極端に不足し、体が糖をエネルギーとして利用できなくなることで、代わりに脂肪を分解し始めます。この時、ケトン体が血液中に蓄積し、血液が酸性に傾くことで起こります。
著しい高血糖と高度な脱水によって、血液が極端に濃縮される状態です。主に高齢の2型糖尿病患者に多く見られ、発症まで数日かかることがあります。
血糖値が高い状態が慢性的に持続すると、血管にダメージを生じます。細かい血管の合併症を網膜、末梢神経、腎臓といった細かい血管が集まった臓器が障害を受けます。
感染症、骨病変、手の病変、歯周病、認知症、がん、心不全
糖尿病の治療には、食事療法・運動療法、薬物療法があります。
糖尿病の食事療法では、炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素のバランスを整えることが大切です。特に、血糖値の急な上昇を防ぐために、低GI(グリセミックインデックス)の食品を選ぶと効果的です。
また、ビタミン・ミネラル・食物繊維も十分に摂取するように心がけましょう。食物繊維は血糖値のコントロールに役立ち、野菜・きのこ・海藻類・玄米などに多く含まれています。
1日の活動量に応じた適切なエネルギー量を摂取することが大切です。過剰なカロリー摂取は避け、主治医や管理栄養士と相談して、自分に合ったエネルギー量を把握しましょう。バランスの取れた献立作成には、日本糖尿病学会が発行している「糖尿病食事療法のための食品交換表」が役立ちます。
運動療法は、血糖コントロールの改善やインスリンの働きを助ける効果があり、脂質代謝の改善や心肺機能の向上にもつながります。
特に2型糖尿病では、有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンス運動)の両方を行うことで、インスリン抵抗性の改善やHbA1cの低下が期待できます。
運動を始める前には、血糖コントロールの状態や合併症(網膜症・腎症・神経障害など)を医師に確認してもらいましょう。
状況に応じて、運動の種類や強度を調整することで安全に継続できます。
1型糖尿病と2型糖尿病では治療方法が違います。
食事療法や運動療法を行っても血糖のコントロールが改善しない場合、1型糖尿病のように膵臓からインスリンが出ない場合には薬物療法が必要です。
糖尿病の治療薬はインスリン注射、GLP-1受容体作動薬などの注射製剤、飲み薬があり、飲み薬は作用機序の点からインスリン分泌促進系・インスリン分泌非促進系に分類されます。
インスリン分泌促進系(DPP-4阻害薬、スルホニル尿素薬、グリニド系など)
インスリン分泌非促進系(メトホルミン/ビグアナイド系、SGLT2阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬など)